【完結】4.国家総合職院卒工学区分体験日記 二次試験編(人物試験、政策課題討議試験+官庁訪問要点)

 

tarabanokirimi.hatenablog.com

 上記事の続きです。

専門記述試験を行った数日後に、人物試験と課題討議試験が行われます。飲食禁止だったり服装について厳しかったりと、色々制限があるので要注意。それと順番も人物→課題討議の人もいれば逆もいるので、そちらも注意。では、本論を。

 

二次試験(人物試験)

面接は数こなせ、というのは大体正解で、文系に多そうなガチでコミュリア充の「どんな人の懐にも入り込んで場の雰囲気を掴める」ヤツ以外は、絶対に数をこなしましょう。ちょっとでも気後れする自覚があるなら、対策しましょう。コミュ充(真)Sにはなれずともコミュ充(偽)B+くらいにはなれるかも。

 

対策というと民間企業を何回か受けて、というのはあるけれど、これはある程度早期から企業研究を進めていないと面接が成立しないのでおススメはしない。筆者は本気で(ここだったら公務員でなくとも・・・)という所を数社受けていたけれど、そのときは全く公務員試験に時間を振れなかった(ただの不器用という可能性)。

 

筆者が一番お世話になったと感じたのは、ハローワーク

お、となるかもしれないが、実は職を失った人の就労支援などを行っている所とは別に新卒応援のためのハローワークが設けられていて、そこはなんと、就職先の斡旋から面接、グループディスカッションの対策まで行ってくれる優れものなのである!

実際、筆者は面接とグループディスカッション、さらには民間の就職状況に対するメンタルケアまで行っていただいたので、かなりお世話になった。面接では一番初歩の動き方が参考になったし、グループディスカッションでは、地方の公務員を受ける人が結構いたので、面白い意見を聞くことができた。

面接質問対策

昔まとめていたものの抜粋をまとめておきます。各ポイントがその本人の特徴といえるので、そこを要点を抑えて簡潔に説明できるようにアウトプットしていくと良いかと。それと格好つけるとボロが出るので注意。

 ・志望動機

     ・なぜ公務員なのか?
     ・公務員に向いていると考えた理由は?
     ・地方ではなく、国家の理由は?
     ・一般職ではなく総合職の理由は?
     ・併願先は?(省庁、自治体、民間企業)
     ・プレッシャーのある仕事だがやっていけるか?
     ※最後に覚悟を語ること(頑張りますでいい)
 
・自分について
     ・長所と短所は?(エピソードと対策)
     ・友人や家族からの自分はどういう評価?
     ・周囲の人間との付き合い方はどう?
     ・大学院に進学した理由は?
     ・就職のときに何を重視している?
     ・得意科目と不得意科目は?
     ・趣味は?
     ・失敗した経験は?
     ・語学力は?
     ・上司と意見が対立したときどうする?
 
・時事について
     ・最近の社会事情で関心のあるものは?
     ・最近気になったニュースは?
 
・研究について
     ・研究している内容を
     ・なぜそのテーマを選んだのか?
     ・その内容は何の役に立つのか?
     ・研究の最終的な目標は?
     ・その目標に向けて今の研究の位置は?
     ・研究で苦労したことは?
 

二次試験(政策課題討議試験)

この試験では、課題となる文献(日本語+英語、数ページ)を渡されて、

 

30分程度 レジュメ作成

2、3分 レジュメを基にした発表内容を考える

3分 各自発表

30分 討議

5分 まとめ

2分 各自発表

というのが大体な流れである。通常のグループディスカッションと同様司会役、タイムキーパーの役割があり、役職を確保して運営するか、意見の活性役に回るか、というところは得手、不得手で判断すると良いだろう。ただし、出来ない役(特に司会)を無理に受け持つと、印象としても悪くなるし、議論が滞ってもしかしたら、全員落ちてしまう...かもしれない。あえて、無役に回って司会役が明らかに荷重だったときにフォローするのもいいかもしれない。筆者が参加したグループだと、確かそんな形で司会役以外の2人が実質的な司会を行っていた。

 

反省点としては3点。

ひとつは、オーソドックスに意見を出してしまって、全員が同じ意見になり、議論にならなくなりかけたこと。筆者のグループは1人しか別意見がおらず、かなり冷汗をかいた。

もうひとつは、着地点を考えておけば良かったこと。政策討議というだけあって議題が広く、時系列や対象地域範囲など、絞り込めばもう少し議論が活発になったと思う。

最後は、オラオラ系を抑えること。議論において重要なのは相手がどう考えていて、自分がこう考えている、という対比であって、自分の意見ばかりをいうことはあまり望ましくない。にも関わらず、時間もないのに2個も3個も意見を言う人がいて、その人を最初の方で抑えるために一回の発言回数を設定したり、意見が出ていない人への振りを行ったりすれば良かった。

最後のが一番具体性に富んでいるけれど、朝まで生テレビTVタックルのようなものは間違いなく議論がまとまらないので、徒党を組んで立ち向かいましょう。

 

とはいえ、爆弾がいなければ、半数はC評価をいただき落ちることはないそうなので、発言は妥当な範囲内で行えば問題はないと思います。

以上、二次試験が終わりまして、結果としてはなかなかな順位で合格することができました。

 

 

官庁訪問

さて、官庁訪問についてですが、これは個人情報な部分が大いに含まれるので、割愛します。

ただ、要点を述べると、
・情報を得る上で、省庁が出している「白書」と呼ばれる文書は概要だけでいいので、目を通しておくこと。
・自分の体力と相談して、訪問省庁の数を考えること。
・まず、自分の意見を固めること。
以上を気を付けてください。
また、いろんな人の話を聞くことができる機会でもあるので、訪問中の面接(これが主だけど)を除けば、貴重で楽しい経験にもなると思います。
 

おわりに

さて
5月の末から8月に行われるということで、長く、そして暑い時期での戦いとなります。くれぐれも体調には気を付けて、自分がなりたい、と思うものになってください。
その一助にこのブログがなっていれば幸いです。
 
それではまたどこかで。