【完結】4.国家総合職院卒工学区分体験日記 二次試験編(人物試験、政策課題討議試験+官庁訪問要点)
上記事の続きです。
専門記述試験を行った数日後に、人物試験と課題討議試験が行われます。飲食禁止だったり服装について厳しかったりと、色々制限があるので要注意。それと順番も人物→課題討議の人もいれば逆もいるので、そちらも注意。では、本論を。
二次試験(人物試験)
面接は数こなせ、というのは大体正解で、文系に多そうなガチでコミュリア充の「どんな人の懐にも入り込んで場の雰囲気を掴める」ヤツ以外は、絶対に数をこなしましょう。ちょっとでも気後れする自覚があるなら、対策しましょう。コミュ充(真)Sにはなれずともコミュ充(偽)B+くらいにはなれるかも。
対策というと民間企業を何回か受けて、というのはあるけれど、これはある程度早期から企業研究を進めていないと面接が成立しないのでおススメはしない。筆者は本気で(ここだったら公務員でなくとも・・・)という所を数社受けていたけれど、そのときは全く公務員試験に時間を振れなかった(ただの不器用という可能性)。
筆者が一番お世話になったと感じたのは、ハローワーク。
お、となるかもしれないが、実は職を失った人の就労支援などを行っている所とは別に新卒応援のためのハローワークが設けられていて、そこはなんと、就職先の斡旋から面接、グループディスカッションの対策まで行ってくれる優れものなのである!
実際、筆者は面接とグループディスカッション、さらには民間の就職状況に対するメンタルケアまで行っていただいたので、かなりお世話になった。面接では一番初歩の動き方が参考になったし、グループディスカッションでは、地方の公務員を受ける人が結構いたので、面白い意見を聞くことができた。
面接質問対策
昔まとめていたものの抜粋をまとめておきます。各ポイントがその本人の特徴といえるので、そこを要点を抑えて簡潔に説明できるようにアウトプットしていくと良いかと。それと格好つけるとボロが出るので注意。
・志望動機
二次試験(政策課題討議試験)
この試験では、課題となる文献(日本語+英語、数ページ)を渡されて、
30分程度 レジュメ作成
2、3分 レジュメを基にした発表内容を考える
3分 各自発表
30分 討議
5分 まとめ
2分 各自発表
というのが大体な流れである。通常のグループディスカッションと同様司会役、タイムキーパーの役割があり、役職を確保して運営するか、意見の活性役に回るか、というところは得手、不得手で判断すると良いだろう。ただし、出来ない役(特に司会)を無理に受け持つと、印象としても悪くなるし、議論が滞ってもしかしたら、全員落ちてしまう...かもしれない。あえて、無役に回って司会役が明らかに荷重だったときにフォローするのもいいかもしれない。筆者が参加したグループだと、確かそんな形で司会役以外の2人が実質的な司会を行っていた。
反省点としては3点。
ひとつは、オーソドックスに意見を出してしまって、全員が同じ意見になり、議論にならなくなりかけたこと。筆者のグループは1人しか別意見がおらず、かなり冷汗をかいた。
もうひとつは、着地点を考えておけば良かったこと。政策討議というだけあって議題が広く、時系列や対象地域範囲など、絞り込めばもう少し議論が活発になったと思う。
最後は、オラオラ系を抑えること。議論において重要なのは相手がどう考えていて、自分がこう考えている、という対比であって、自分の意見ばかりをいうことはあまり望ましくない。にも関わらず、時間もないのに2個も3個も意見を言う人がいて、その人を最初の方で抑えるために一回の発言回数を設定したり、意見が出ていない人への振りを行ったりすれば良かった。
最後のが一番具体性に富んでいるけれど、朝まで生テレビやTVタックルのようなものは間違いなく議論がまとまらないので、徒党を組んで立ち向かいましょう。
とはいえ、爆弾がいなければ、半数はC評価をいただき落ちることはないそうなので、発言は妥当な範囲内で行えば問題はないと思います。
以上、二次試験が終わりまして、結果としてはなかなかな順位で合格することができました。
官庁訪問
さて、官庁訪問についてですが、これは個人情報な部分が大いに含まれるので、割愛します。
おわりに
3.国家総合職院卒工学区分体験日記 二次試験編(専門記述試験)
お久しぶりです。タラバの切り身です。
実に300日振りの記事更新です。
先日当ブログを久々に見てみると、なんか少しだけPV伸びてる・・・。これはいったいどういうことやら、と思ったら、
国家公務員総合職試験一次試験(長い)が間近だとか。
昨年は4月の終わりに一次試験があったのでだいたい一月程度遅れて試験開始。民間と併願の人は、8月に面接と官庁訪問が重なるということになるのか・・・うはぁ。
ともかく、せっかく久々に見たのであれば、一次試験で止まっていた記事を官庁訪問について、ザックリと書き出してみようと思い立ちました。
ただ、昔の資料を引張り出して、そこから自分の記憶を引張り出してから記事にしており、かなり曖昧に書かれている箇所が多々ありますので、ご容赦をば。
なお、官庁訪問については一応決着を付けられておりますが、参考資料紛失に伴いポイントを抑えるのみとなっております。予めご了承ください。
では、二次試験についてはじめていきましょう。
院卒程度の二次試験は専門記述試験と政策課題討議試験(大卒程度は論文試験)、人物試験が行われる。院卒程度では、専門記述試験が一日、その後、政策討議と人物試験の日時連絡が改めて入って、その日に両方行われる。大卒程度だと論文試験と専門記述が同日ということなので、院卒の方が多少楽かもしれない。
二次試験(専門記述試験)
はじめに、二次専門記述試験の対策を書き出す前に、科目の選択方法とその時点での点数的な立ち位置を。
科目選択
専門記述では、2科目選択をして解答する必要がある。機械だったら、大体4力の中から選択していくのがセオリーだと思う。
専門記述時点の立ち位置
上に記事にも書いたけれど、自己採点で基礎能力試験が5割、専門試験が6割と恐らくボーダーライン。成績開示はまだしてないので、実際にどうだったかは不明。とにかく、割と崖っぷちのスタートとなって、二次試験の面接対策はともかく(民間の下地が少々)、二次の政策課題討議試験、官庁訪問の対策なんかはこのときは全然できなかった。
対策
一次試験から専門記述試験までの間、一次試験の発表までは(当時は)GW明けの発表だったので、まぁそのときは何も手につかなかったし、全然対策を練らず気もそぞろだったけれど、一応民間を受けていた。
発表後から、ようやく重い腰をあげて、大学に転がっていた過去問だけをひたすら解いて、公式の再確認に努めた。というのも、筆者が受験した工学区分、特に機械系は、例年大きな問題内容の変化がなかったからである。現状単年分しか持っていない人や、そもそも持っていない人はまず、大学の就職課のようなところに相談して少しでも問題を確保。そのあと、類題を問題集、大学の講義テキストから引張り出してくると、対策になるかと。
特に大学の講義テキストが役立ったと記憶に残っているのは、材料力学についてで、梁の問題にカスティリアーノの定理と特異関数を使えるようになったのは、問題を解く上でかなり時間短縮に寄与した。
それ以外については、熱力学は奇抜な問題が一番少ない科目かもしれない。なので、一通りできるようになるだけでもだいぶ変わるし、割と一次試験で身に着けた基礎事項が効いてきた、という感覚があったことを覚えている。・・・え、一次専門6割の人間がナマ言ってんじゃねぇ?すみませんでした(土下座)。
ちなみに試験問題は
・材料力学
はりの問題
自重の問題
トラス問題
・熱力学
エントロピー問題
サイクル問題
サイクルの熱効率問題
だった。流体力学、機械力学は完全に無視して対策していたので、そこの問題については各自で調査を。後、付け加えるなら、機械系の人間は制御工学、航空力学なんかも余裕があれば視野にいれると、もし難題が出されたときの保険にはなるかと。
書いていて長くなったので二次の人物試験、政策課題討議試験については別記事とします。
2.国家総合職院卒工学区分体験日記 一次試験編
タラバの切り身です。当ブログは毎週日曜日に更新とさせていただきます(今決めた)。
それでは、序文
国家総合職院卒工学区分体験日記 序文 - tarabanokirimi’s blog
でドタバタと始まった私の国家総合職受験記、一次試験まで述べさせていただきます。
本格的に試験勉強を始めたのは序文の通り4月の中旬、一次試験2週間前。民間での採用試験の失敗と相まって総合職試験を通じてここが一番精神的に苦しかったように感じる。
合格点について
総合職試験は一次、二次試験の点数全体を基にして最終合格者が決まる。このとき、一次試験の配点比率は5/15、実に1/3の点数を占める。一次を突破すると今度は専門の記述試験があり、これが5/15、そして政策課題討議試験(大卒程度だと論文試験)と人物試験(面接)があり、それぞれ2/15、3/15となる。政策討議や人物試験は人が介入するため受けた評価が正直まったくわからないし、俗説としてどちらも受験者の半分は真ん中の評価(C判定)をいただく、という話もあるように(著者のネット検索による)。これらの試験を得点源と考えるのは建設的ではない。
基礎能力試験
自然科学や時事は特に問題数が少ないので勉強時間としては切る対象になってくる。
数的処理・判断処理等(参考程度)
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国語・英語
英語はこれ。
時事や自然科学(物理生物化学)
専門試験(工学に関する基礎(数学物理)+専門科目(機械))
全体の流れ
工学に関する基礎(数学物理)
専門科目(機械)
参考書としてはスーパー過去問ゼミというものが区分ごとにあり、機械もあったので、これを確認するのも良いかと。
公務員試験 技術系スーパー過去問ゼミ 工学に関する基礎(数学・物理)
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一次試験当日
昼休みを挟んで基礎能力試験。昼休みは事前サーチしていた近所のラーメンを食べて、直前の復習はまるでせずにリラックスすることに努めました。専門試験で結構消耗しているので休むという選択肢も十分ありかと。こちらは、時事問題→国語→英語→数的・判断処理等の順に解いた。これは、時間のかかる計算問題を後回しにして時間調整を行えるようにしたかったから。ちなみに問題を解くまで問題数が30問だと知らなかったのはいい思い出です。
一次試験結果
1.国家総合職院卒工学区分体験日記 序文
※注意:この記事は、2014年に実施された国家公務員総合職試験を受験した記録(記憶)となっております。最新のものと状況が変わっている場合がありますので、その点、ご承知おきください・・・※
はじめまして。
タラバの切り身(仮)です。
突然ですが、本日より国家公務員総合職の『院卒程度試験工学区分』を受験した体験記を始めさせていただきます。
とはいえ、もう今の時期は記述試験はおろか官庁訪問も終わってる訳で、どうして今更かというと完全に気が向いたから。とりあえず、受験中に書き溜めていたものがだいぶあるので、それを整理しつつ今後のブログに載せていく次第。私が受けた区分の記事をなかなか見つけられなかったので、今後の受験者の参考になれば良いと思います。